いよいよ今回から「JavaScript」についてご紹介させて頂きます。
今まで学習してきたHTMLやCSSとは違い、JavaScriptはプログラミング言語になりますので、学習を進めていくうちに、戸惑われることも多いと思います。
しばらく覚えなくてはならないことも多く、概念的な内容が続くので、挫折してしまいがちですが、分からないときは無理せず急がずに、ゆっくりと学習していくようにしてください。
ある程度の基礎が身につくと、途中からスッキリしていくと思います。
JavaScript
JavaScript とは
JavaScript(以下JS)とはとても簡単に言うと、「動的」なことが出来るプログラミング言語です。
今まで学んできた、HTMLやCSSが「静的」なものだったのに対して、JSはイベントの利用やポップアップを表示したりすることが出来る「動的」なものになります。
変数
変数とは
変数とは値の入れ物(ボックスのようなイメージ)であり、変数が持っている値を変更することが出来ます。
またテキストや数値だけでなく、データや関数自体を格納することが出来ます。
変数を宣言する
変数宣言
変数を宣言するには、「let」を使います。
(定数を宣言する場合は「const」になります)
let myName;
初期化する
myName = 'Jiro';
変数宣言をしたら値を入れるだけで初期化されます。
この後にコンソールに「myName」と打ち込めば名前が表示されるはずです。
変数宣言と初期化は通常1行に書きますので、この場合は以下のようになります。
let myName = 'Jiro';
値を変更する
myNmae = 'Taro';
変数の値を変更するには、もう一度値を入れ直せばOKです。
JSについてコードを調べたりしていると、「var」という単語を目にすることが多々あると思います。
「var」と「let」の違いについて詳しく書くことは割愛させて頂きますが、「var」はJSの初期からあり一般的に使用されてきたものになります。
しかし、幾つかの問題を引き起こすことが知られていて、そのため、その問題を解決するために使用されるようになったのが「let」になります。
「var」で書かれているJSも数多く存在しますが、これから学習を始める方は「let」を使うようにしてください。
変数の名前付けルール
- アルファベット、数字、アンダースコアで作る
- 先頭はアルファベット(小文字)を使用する(数字、アンダースコアはNG)
- 英単語をつなげるときはキャメルケースを使用する(後に続く単語の最初の文字を大文字で書く)
- 大文字小文字は区別される
(例)
◎:name, myName, name01, afterCovid
☓:Name, myname, 01name, aftercovid
上記のルールに則っていれば、自由に名前を付けることが出来ますが、以下代表的な付け方の例になります。
キャメルケース
let myName = let totalScore =
最初の単語は小文字で、2番目の単語の最初の文字を大文字で書く方法を「キャメルケース」と言います。
最もポピュラーな方法です。
パスカルケース
let MyName = let TotalScore =
単語の先頭の文字だけを大文字で書く方法を「パスカルケース(アッパーキャメルケース)」と言います。
スネークケース
let my_name = let total_score =
すべての単語を小文字にして、単語をアンダーバーでつなぐ方法を「スネークケース」と言います。
予約語
JavaScriptでは一部の単語が予約語として扱われていて、変数や関数で利用できないようになっています。
予約語は利用しようとするとエラーが表示されますが、単語によっては稀に表示されない場合があります。
しかし思わぬエラーやトラブルの元になりますので、使用しないように気をつけましょう。
以下代表的な予約語になります。
予約語 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
await | break | case | catch | class | const | continue |
debugger | default | delete | do | else | enum | export |
extends | false | finally | for | function | if | implements |
import | in | instanceof | interface | let | new | null |
package | private | protected | public | return | super | switch |
static | this | throw | try | true | typeof | var |
voild | while | with | yield |
値の書き方
値を書く際には注意しなくてはならない点が幾つかあります。
数値 (number)
let myAge = 40;
「40」という数値を書く場合はそのまま書きます。
文字列 (String)
let myName = 'Jiro';
文字列を入力するときは、クオテーションで囲む必要があります。
ダブルクオテーション、シングルクオテーションのどちらでも構いませんが、シングルクオテーションの方がベターです。
(共同で作業するときはそれぞれのルールに従ってください)
文字列として数値を入力するときは必ずクオテーションで囲んでください。
真偽値 (boolean)
let live = true;
条件を判定するために、「true」または「false」が使われます。
配列 (array)
let myName = ['Jiro', 'Taro', 'Hanako']; myName[2]; 'Hanako'
複数の値を格納するには、「[]」で囲ってカンマで区切って記述します。
配列中の位置を指定すれば、名前が表示されます。
なお、JSでは最初は「0」から数えますので「Hanako」は「2」になります。
オブジェクト (object)
let myName = { name : 'Jiro', age : '40'}; myName.age '40'
詳細は別記事で詳しく解説させて頂きますが、プロパティを集めたもの(幾つかのデータを集めたもの)と覚えておいてください。
ここでは「name : ‘Jiro’; 」と「age : ’40’;」がプロパティになります。
(先程ご紹介した配列も広義の意味ではオブジェクトになります。)
自分が書いているコードの型がわからないときは、「typeOf」演算子のあとに、数値やテキスト、変数などを記述すれば、どの型か返してくれます。
typeof name 'object' typeof (1+1); 'number' typeof 10 'number' typeof '10+10'; 'string' typeof onappinstalled; 'object' typeof banana; 'undefined' typeof 'banana'; 'string'
定数
const daysInWeek = 7;
定数とは一度宣言すると変更することが出来ない値です。
このような宣言をする時に使われるのが「const」になります。
基本的に「let」と同じように動きますが、constの場合新たな値を与えることは出来ません。
あとがき
まずは、JavaScriptが何となくイメージ出来るくらいで良いと思います。
言葉の意味や使い方が分からないときは、学習していくなかでその都度確認してください。
また、かなり簡潔に書いていますので、さらに詳しく知りたい場合は、様々なサイトで確認するようにしてください。
しばらくは基礎的な内容が続きますので、飽きずに頑張ってください。
なお、JavaScriptの解説については、基本的にMDNのサイトに則って進んでいきます。
合わせて以下の記事を読んで頂くと理解が深まると思います。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。